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AXIES 2025 認証基盤部会 企画セッション1

デジタルアイデンティティのすべて〜海外動向を含む「社会基盤を支える認証技術」〜

近年、オンラインサービスの多様化や国際連携の進展に伴い、個人や組織を正確に識別し、信頼できる形で属性情報を流通させる「デジタルアイデンティティ基盤」の重要性が急速に高まっています。学術分野では、大学や研究機関のIDを軸とした eduID の普及が進み、学内外のシステムやクラウドサービスへのシームレスなアクセスが実現されつつあります。一方で、欧州のeIDASやeduGAIN、米国のInCommonなど海外フェデレーションの取り組みも急速に進展し、国際的な相互運用性やトラストモデルの整備が課題となっています。本セッションでは、こうした国内外の最新動向を俯瞰し、分散型ID(DID)やVerifiable Credentials(VC)の登場による新たなパラダイム転換、学術界で培われた認証技術が社会基盤としてどのように広がっていくのかを多角的に議論します。さらに、教育・研究分野における利便性の向上、産業界との連携、法制度や標準化の動きなども含め、今後のデジタルアイデンティティ基盤のあるべき姿を提示します。

プログラム(調整中)

  • eduID の最新動向 国立情報学研究所 トラスト・デジタルID基盤研究開発センター センター長 佐藤 周行
  • 各大学への導入を通して考える認証基盤のモデルパターンと大学用認証基盤システムのご紹介 三谷商事株式会社 情報システム事業部 テクニカルソリューション部 関西TS課 鈴木 敬大
  • SAML 2.0 祝20周年
    • 大学における認証連携事例 同志社大学 情報化推進部 情報基盤課 情報企画係 ITサポートオフィス 井部 力也
    • OpenID Japan 倉林 雅
  • パネルディスカッション・意見交換(佐藤 周行, 鈴木 敬大, 井部 力也, 倉林 雅, スペシャルゲスト)

(司会)中村 誠(東京大学)、(パネル司会)鈴木 彦文(国立情報学研究所)

日時
2025/12/1 15:30~17:00
会場
札幌コンベンションセンター E会場